新古美術 朝比奈

新古美術 朝比奈

Collections作品紹介

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有明桜
Cherry blossom

作家名 広瀬花隠
Hirose Kain
手法 絹本・彩色
寸法 本紙29.3×41.2㎝
総丈115.0×52.0㎝
備考 サイン「有明桜 花隠寫」、印「自勝」「華隠」
※有明桜
桜の一品種。
サトザクラの仲間で、花は淡紅色で香りが強く、花弁の周縁部の色が濃い。

【作品解説】
画は、胡粉で桜の花弁を没骨的に丹念に描きながらも、花弁の中心部はできるだけ色を抜き、花弁の重なり具合により微妙に白の濃淡をつけて描写している。
これにより不思議な透明感を持つ、花隠ならではのみずみずしい桜が表現されている。
●参考文献
笹部さくらコレクション『櫻つれぐ』(白鹿記念酒造博物館)
製作年
状態 やや折れ、少々シミ、表装欠損箇所がございます。
付属品 合わせ箱
略歴 【広瀬花隠(1772?~1849頃)】
江戸(現:東京)出身の日本画家。
京都出身の桜画家。名は自勝。花隠、睡足園と号した。
はじめ狩野派に学び、後に三熊思考に師事して、師匠と同じく多数の桜画を描いた。
文学、和歌にも優れた才能を発揮。桜の品種の解説や名桜の保存にも尽力した。

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